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  • taka-marukawa

AI in Movie (2)

 全般的に映画の中では人に危害を加えるAIが多い中、人間との協業関係をもつAI搭載ロボットが本格的に登場する映画といえば1977年上映StarWarsが真っ先に出てくるのではないでしょうか。物語における時代設定等は全く不明です。なにせ、「遠い昔、はるかかなたの銀河で・・・」で始まりますので。

 背の高い人型ロボットC-3POと樽型ロボットR2-D2。C-3POは人間(含む宇宙人)の言葉と機械語(R2-D2などが発する)双方での言語コミュニケーションがとれる自然言語処理に長けたAIです。R2-D2はシステム・設備装置全般の操作などができるデータ処理に長けたAIです。もっとも、この2体、モデルは黒澤明監督の映画に登場する2人組ということですので、AIを意識しているというよりも、キャラクター重視ですね。いずれにしても、この2体は基本的には忠実に人間をアシストするロボットという位置付けで登場しています。

 若干時代が前後し、かつ映画ではありませんが、1969年 日本が誇るネコ型ロボット ドラえもんが登場します。まさにこのロボットは、人間のお困りごとを解消することを目的・使命とした「ロボットのあるべき姿」を表現したものと言えるのではないでしょうか。

 厳密にいえばAIが対象ではありませんが、1950年に科学者でありSF作家としても有名なアイザック・アシモフがその著書「われはロボット」にて、「ロボット工学3原則」を提唱しております。

 第1法則:ロボットは人間に危害を加えてはならない。またその危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

 第2法則:ロボットは人間に与えられた命令に服従しなくてはならない。ただし、与えられた命令が第1法則に反する場合はこの限りではない。

 第3法則:ロボットは前掲の第1法則、第2法則に反するおそれのない限り、自己を守らなければならない

 如何でしょう、C-3PO,R2-D2ならびにドラえもんは、この3原則に準拠したロボットです。ただし、StarWarsのような戦争状態にあるときには相手側からすれば、人間に危害を与えているという捉え方ができるので、倫理的にどのように解釈すべきかという課題はあります。フィクションの世界のみではなく、現実の世界でドローンの攻撃武器としての使用等、本来起きてほしくない出来事が起きていることは、心苦しいことです。

 映画の世界に戻ると、このロボット工学3原則の第1、2法則に反したストーリーにすれば、ハラハラドキドキのサスペンス系SFになるという感じではないでしょうか。

 人間に危害を与えるAI という構図で描かれる映画がほとんどだった20世紀を経て、観客がAI側に感情移入してしまう映画が2001年上映の「A.I.」です。軽くネタバレになりますが、起動した人間に対して愛情を感じるようにプログラムされたAIアンドロイドが、忠実に人間に奉仕するにも関わらず、人間側の都合で愛情が報われないというお話です。ある意味では、ロボット工学3原則の第2法則に徹底的に準じつつ、第3法則に結果として反するというストーリーです。

 ここまで、AIは完成形で描かれることがほとんどでしたが、2010年代の第3次AIブーム以降、AIの作成プロセスにも注目した映画も出てくるようになりました。

<続く>


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